たきざわ助産院 産前産後の家のご紹介

ごあいさつ
たきざわ助産院 産前産後の家の経歴
たきざわ助産院 産前産後の家は1947年に有床助産院として開業しました。初代助産婦の瀧澤ふみは、戦前から町のお産婆さんとして、当時主流だった自宅出産に奔走していましたが、時代は戦争へと突入。この敦賀の地でも空襲があり多くの方が被災しました。そんな中、家を失った妊婦さんの為、瀧澤家の自宅の子ども部屋をお産の場所として開放したことが助産院のはじまりとなりました。
2代目助産婦の瀧澤和子は、母のふみに背中を押されて、戦争の最中という厳しい時代に助産師の資格を取りました。しかし戦後は、市からの要請を受け、養護教諭として学校保健に長く携わることとなりました。小学校や高校、市の教育委員会に勤務しながら多くの子どもたちと関わる中で、自分が自分の存在を肯定できることの大切さを感じていました。51歳の時、意を決して学校を退職。母の後を継ぎ、開業助産師として第2の人生をスタートしました。助産婦までの道のりは大変長かったものの、誕生に関われば関わるほど、助産婦という仕事にぐいぐい魅せられていきました。ひとり一人がいのちを懸けて、みんなに見守られ、しっかりとこの世界に生まれてきたこと。その記録を、助産師として写真や母子手帳に刻むことが、いつの日か子どもたちの成長を支えることになるかもしれない。そんな熱い思いを胸に助産院を後世にも残したいと活動してきました。
スタッフ紹介
パート助産師
竹下幸子(たけした さちこ)
埼玉県出身。看護師のお姉さんの影響で助産院を知り、病院勤務を経て瀧澤助産院へ。現在は助産院勤務と地域訪問活動をしながら、ダウン症のお子さんとご家族の支援をライフワークとしています。